【あらすじ・見どころ】『出会って5秒でバトル』 原案:はらわた さいぞう 漫画:みやこ かしわ
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〈あらすじ〉
普通の毎日は俺にとってはとても退屈。天才高校生・白柳啓はそんなことを思いながら日常を過ごしていた。
しかし平和で退屈な日常は突如終わりを迎える。学校に向かう途中、怪物に襲われた啓は謎の女性に誘拐される。
連れられた先には手枷をはめられた老若男女が集まっていた。
「ここにいる全員にとある『能力』を与えました。貴方たちは『能力の実験モニター』として、これから様々なプログラムに参加していただきます」
そこで啓に与えられた能力は『相手があなたの能力だと思った能力』
そこから始まる異能バトル。果たして啓を捕まえた組織の真意とは何なのか?
啓はすべてのプログラムを終え、無事に帰還することはできるのか?
能力と能力が鎬を削るSFバトルマンガ!
〈見どころ〉
見どころ① 特異な能力バトル
バトルマンガの醍醐味といっても過言ではない、個々の能力。
炎を操る能力や氷を作り出す能力はファンタジー作品やバトルマンガではド定番だろう。
しかし、このマンガでは一風変わった能力が与えられる。
主人公の「相手があなとの能力だと思った能力」
さらには「身体能力を5倍にするする能力」「2秒間無敵になる能力」「ボタンをロープに帰る能力」「相手の能力を10分の1でコピーする能力」
など強力かつ派手な能力がほとんどない。
「本当にバトルマンガ? 全然バトルマンガっぽくない」と思ったりもした。
だが彼らに与えられた奇異な能力がこのマンガの魅力なのだ。
彼らに与えられた能力はすべて使いよう。いくらでも強くなるし、弱くもなる。アクションありのバトルでもあるが、本質は頭脳バトル。
あなたは「相手があなたの能力だと思った能力」を与えられたら、どのように戦うだろう?
そんあ頭脳型能力バトルが次々と展開されていく。
見どころ② 高度な心理戦
バトルシーンでもそうだが、心理戦の要素が深く組み込まれている。
一番のポイント。それが「相手の能力がわからない」ということ。
相手の真の能力は一体何なのかを読み合いながら戦う。自分の能力がばれてしまえばそれだけ不利になるからだ。だから、いかに自分の能力がばれないように立ち回るかも重要である。
どの味方を信用していいのか、どれだけ能力を見せるのか。
そういった駆け引きも見どころの一つである。
見どころ③ 謎多きゲーム
バトル要素に目がいきがちだが、謎の組織の動向も目が外せない。
プログラムと称してバトルを進行するわけだが、目的がいまいちつかめない。
何故啓たちは選ばれて、誘拐されたのか。何のために能力を与えたのか。何故戦わせるのか。そういったところにも注目して読んでみても面白いと思う。
〈書籍〉
原案:はらわた さいぞう 漫画:みやこ かしわ
『出会って5秒でバトル』 小学館